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〈連載〉サァ、めしの時間だ 炭鉄港めし
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なんこ・石炭ざんぎ

石炭の「炭」、鉄鋼・鉄道の「鉄」、港湾の「港」から名付けられた「炭鉄港」は、今も地域に残る多くの産業遺産・遺構が日本遺産に登録され、今年で5周年を迎えた。この炭鉄港を支えた主役は、各地で働いた労働者とその家族。彼らの栄養源となった食文化は、今も「炭鉄港めし」として各地で親しまれている。本紙では各地の代表的な「炭鉄港めし」をシリーズ(隔週)で紹介する。 【制作協力・炭鉄港推進協議会】

三笠の「なんこ」は馬の腸を味噌で煮込んだ料理。「なんこ」とは秋田のことばで馬肉のことだそう。かつて秋田から炭鉱に働きに来た人たちが広めたとされ、三笠だけでなく空知の郷土料理となっています。炭鉱が盛んだった時代は家庭でも石炭ストーブの上に鍋を置いて作られていたという。また、十数年前に市民団体が考案した「石炭ざんぎ」も、三笠の炭鉄港めしの一員。今では三笠名物として市民にも愛されている。
今回、この2品を食べに行ったのは、1962年(昭和37年)から続く老舗「まんぷく食堂」。先代で母のニガさんが開業した。亡父の三太郎さんは、桂沢ダムの建設に従事していたが、ダムが完成したのを機に、青森県三戸町から三笠に移住してきた。
「なんこ」は馬の腸にタマネギとにんにく、しょうがを入れて煮込む料理。現在の店主・成田真理子さんが先代の味を引き継いでおり、近年は遠方からの客も増えているという。成田さんは「昔はストーブの上で何時間も煮込んで作っていましたが、現在は圧力鍋があるので短時間で出来上がります」。炭鉱が全盛期だった昭和30年代は、大勢の炭鉱夫たちが店を訪れ、なんこを食べながら酒を酌み交わす光景が広がっていたという。
一方、石炭をイメージした「石炭ざんぎ」は、その名の通り、真っ黒なざんぎ。味付けは、三笠で収穫したにんにくやたまねぎなどの食材に加え、鶏醤を使用した、醤油ベースの食べやすい味付けになっている。ちなみに黒はイカ墨を使っているそうだ。こちらは同店のほか、道の駅三笠などでも購入できる。
成田さんは「なんこ料理と石炭ざんぎは、単品のほか定食で提供しています。三笠においでの際はお立ちよりください」とPRしている。
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石炭の「炭」、鉄鋼・鉄道の「鉄」、港湾の「港」から名付けられた「炭鉄港」は、今も地域に残る多くの産業遺産・遺構が日本遺産に登録され、今年で5周年を迎えた。この炭鉄港を支えた主役は、各地で働いた労働者とその家族。彼らの栄養源となった食文化は、今も「炭鉄港めし」として各地で親しまれている。本紙では各地の代表的な「炭鉄港めし」をシリーズ(隔週)で紹介する。 【制作協力・炭鉄港推進協議会】

三笠の「なんこ」は馬の腸を味噌で煮込んだ料理。「なんこ」とは秋田のことばで馬肉のことだそう。かつて秋田から炭鉱に働きに来た人たちが広めたとされ、三笠だけでなく空知の郷土料理となっています。炭鉱が盛んだった時代は家庭でも石炭ストーブの上に鍋を置いて作られていたという。また、十数年前に市民団体が考案した「石炭ざんぎ」も、三笠の炭鉄港めしの一員。今では三笠名物として市民にも愛されている。
今回、この2品を食べに行ったのは、1962年(昭和37年)から続く老舗「まんぷく食堂」。先代で母のニガさんが開業した。亡父の三太郎さんは、桂沢ダムの建設に従事していたが、ダムが完成したのを機に、青森県三戸町から三笠に移住してきた。
「なんこ」は馬の腸にタマネギとにんにく、しょうがを入れて煮込む料理。現在の店主・成田真理子さんが先代の味を引き継いでおり、近年は遠方からの客も増えているという。成田さんは「昔はストーブの上で何時間も煮込んで作っていましたが、現在は圧力鍋があるので短時間で出来上がります」。炭鉱が全盛期だった昭和30年代は、大勢の炭鉱夫たちが店を訪れ、なんこを食べながら酒を酌み交わす光景が広がっていたという。
一方、石炭をイメージした「石炭ざんぎ」は、その名の通り、真っ黒なざんぎ。味付けは、三笠で収穫したにんにくやたまねぎなどの食材に加え、鶏醤を使用した、醤油ベースの食べやすい味付けになっている。ちなみに黒はイカ墨を使っているそうだ。こちらは同店のほか、道の駅三笠などでも購入できる。
成田さんは「なんこ料理と石炭ざんぎは、単品のほか定食で提供しています。三笠においでの際はお立ちよりください」とPRしている。
「なんこ・石炭ざんぎ」を食べるなら
まんぷく食堂
三笠市幸町6-11
TEL: 0126-72-2429

チロルの湯レストラン
歌志内市字中村78-3
TEL: 0125-42-5588
⚠ お店の営業時間や休業日など、最新情報は各店にお問い合わせください。
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「なんこ・石炭ざんぎ」を食べるなら
まんぷく食堂
三笠市幸町6-11
TEL: 0126-72-2429

チロルの湯レストラン
歌志内市字中村78-3
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