福祉・医療

〈第3回〉グリーフの過程・経過について

 喪失を体験した時に、私たちの心身には様々な反応が起こると前回お話しました。ではこの反応、グリーフはどういった過程を辿るのでしょう。喪失の直後はグリーフが強くて、だんだん和らいでいくことを想像しがちではないでしょうか。たとえば、配偶者を亡くした方が、葬儀を終え、四十九日が過ぎて、少し日にちが経ってくると、あの人も元気になってきたかなと思い浮かべることもあるでしょう。グリーフケアについて解説する本やインターネットの情報でも、喪失体験を経てから時間の経過と共に少しずつ回復していくと教えるものもあります。

 もちろん、そのような経過を辿る人もいます。けれども、すべての人が必ずしも同じような過程になるとは限りません。グリーフが人それぞれ違うように、その過程も人それぞれに異なるものです。時間が経つのにいつまでも悲しんでいてはいけないなんて、全くありません。

 また、グリーフとは時間経過と共に必ずしも和らいでくるものではありません。たとえば、命日が近づくと悲しい気持ちが湧いたり、故人との思い出の場所や、好きだったものを見た時にグリーフがぐっと強くなることもあります。これを記念日反応と言います。10年、20年経っても、記念日反応が起きることはあるのです。

 失うことを意識した時には既にグリーフは始まっています。例えばお気に入りのお店の閉店のお知らせを見て悲しくなったり、大きな病気などが見つかって余命を考えなければいけなくなった時に、いろいろなことが手につかなくなる。失うことがわかった時から起こるグリーフを予期悲嘆と言います。

 大切なことは、喪失にまつわる過程は人それぞれ違うこと、その中で揺らいでも良いということです。回復してきたと思っても、何かのきっかけでまたしんどくなることもあります。揺らぐことを恐れたり、否定する必要はなく、それぞれのペースでグリーフと付き合っていくことが大事なことだと思います。

 ただし、喪失体験から概ね1年経っても、日常生活を送ることが困難な場合、遷延性悲嘆症(複雑性悲嘆)といって、医療的な支援が必要な場合がありますので、医療機関の受診を考えましょう。

関節エコー外来を開設 滝川市立病院 関節の痛みに対応

 【滝川】市立病院(松橋浩伸院長)は4月から、内科で「関節エコー外来」を開設している。関節の痛みに特化した外来で、毎週月曜午後1時半から3時まで対応している。担当する内科主任医長の尾形裕介医師は「関節に痛みがあるときは自 …

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上砂川に鍼灸マッサージ院が開院

 【上砂川】体や心をほぐしてくれる予約制サロン「ひで鍼灸マッサージ院」(宮下英樹院長)=町内上砂川22、かみすながわ炭鉱館そば=が29日に開院した。宮下院長は「地域の方々に信頼され、困ったことがあれば気軽に相談してもらえ …

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がん遺伝子パネル検査を開始 砂川市立病院と北大病院が連携

 【砂川】今年1月に空知管内では初めての「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けた砂川市立病院(平林高之事業管理者)は、3月から同院の患者を対象に北大病院と連携した「がん遺伝子パネル検査」を開始した。広くがんゲノム医療を知 …

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〈第2回〉喪失体験で起こる反応

グリーフとは、私たちが大切にしているもの、人、環境などを喪失した時に、私たちの心身に様々な反応が起こり、普段とは違った状態になること、と前回お話いたしました。
今回は、喪失を体験した時に、私たちの心身にはどういった反応があるのか、大まかに4つに分類して考えてみたいと思います。
感情的反応―悲しみ、不安、怒り、無感覚
認知的反応―故人の現在感、否認
行動的反応―疲労、過活動、泣く、社会的ひきこもり
身体的反応―食欲不振、睡眠障害
感情的反応は皆さんも何となく想像できるのではないでしょうか。大切な人を失った時に悲しくなったり、逆に何も感じられなくなったり。または例えば、財布を落として、自分や周囲に腹を立てたとか、そういった経験はありませんか。
認知的反応の故人の現在感とは、亡くなっているが今でもいるような気がする。ドアを開けて顔を出しそうな気がする。私自身、僧侶として死別を経験した人と関わる中で、そういった話をよく耳にします。否認とは、亡くなったことを認められない、認めたくないことです。亡くなっているが、自分の中では、亡くなったことを何となく認めたくないということはありませんか。事故や災害などの急なお別れで、特に起こりやすいかもしれません。
行動的反応とは、普段よりも疲れやすい、じっとしていても涙が出る、人に会いたくないなどの反応です。過活動は、喪失体験をきっかけに、普段より活動量が急激に増えることです。悲しみを紛らわすために仕事に精を出したという方もいるのではないでしょうか。
身体的反応とは、ご飯が食べられなくなったり、夜眠れなくなったり、体に影響が出るような反応をいいます。
これらは、あくまでもひとつの例に過ぎず、ここに示していないグリーフもあります。大切なのは、グリーフは人それぞれに千差万別で、どういった反応や状態でも起こり得るということです。こういった反応は、誰にでも起こる可能性がある、極めて自然なことです。グリーフそのものは病気ではありません。起こってくるものを否定したり、自分を責める必要は無いのです。

滝川市立病院が自動精算機を2台導入

 【滝川】滝川市立病院(松橋浩伸院長)が26日、当日外来の医療費支払いに対応する自動精算機を2台導入した。外来の来院者が職員のサポートを受けながら精算機を活用していた。(写真=当日外来の医療費に対応する自動精算機) &h …

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岩見沢の準看護学校、定員割れの危機

 【岩見沢】准看護師養成機関の岩見沢市医師会附属看護高等専修学校(得地史郎校長、定員40人)が、1965年の開校以来初の定員割れの危機に直面している。本年度は前・後期の2度の試験でも受験者減で合格者数が定員に満たず、16 …

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〈第1回〉グリーフケアってどういうの?

 はじめまして。真宗大谷派の僧侶の秋山智と申します。縁があって、グリーフケアについて紙面を通じて皆さまと学ぶ機会をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんはグリーフという言葉を聞いたことはありますか?グリーフとはしばしば悲嘆と訳されますが、その人が大切にしていた、人やもの、環境などを喪失したことで生まれる、その人なりの自然な反応や状態、プロセスをさす言葉です。
 たとえば、身近な人を失ったときに、亡くなって悲しいという気持ちになったり、もっとできる事はなかったかという罪悪感、やることはいっぱいあるのに何も手につかないなどの経験をしたことはありませんか?
 もう苦しむことがなくてほっとしたとか、何も考えられないまま普段よりも仕事をしていたという人もいます。眠れなくなったり、体調を崩すこともあります。もういないはずなのに、まだいるような気がするという人もいます。
 こういったものすべてをグリーフと言います。また、身近な人を亡くすという例を出しましたが、死別だけがグリーフではありません。被災して住む場所を失ったり、仕事を失くしたときにも起こりうることです。卒業や就職によって、これまでの人間関係を失うこともグリーフと言えるでしょう。
 生きていく上で、一度も喪失を経験したことが無いという人はいないでしょう。私たちは皆それぞれに、グリーフと付き合いながら生きています。
 グリーフで起こる様々なことは、誰にでも起こり得るものです。たとえば、先ほど例に出した話で言えば、亡くなったことで、もう苦しまないから安堵した、そういう気持ちが起きる自分は冷たい人間だと、自分を責める人もいます。でも、責める必要はありません。誰にでも起こり得る気持ちなのですから。
 また、泣いてばかりいたら故人が安心できないよという言葉も、気にかける必要はありません。大事な存在を失って、泣くことは自然なこと。悲しみは乗り越えなければいけないものではないのです。

 このコラムでは、グリーフについて知ることで、グリーフと付き合いやすくすることを目的として、共に学んでいきたいと思います。

「現地は人も物資も必要」 能登被災地派遣の砂川市立の医療チーム

 【砂川】国からの要請を受け、砂川市立病院の医師と看護師、事務職員6人の災害派遣医療チーム「DMAT」が8日から13日にかけ、能登半島地震で被災した石川県に派遣された。同院救命集中治療センター長で麻酔科医師の雨森英彦さん …

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砂川に機能訓練型デイサービスが開所

 【砂川】介護事業を手がける「和ぎ(なぎ)」(本社・三笠市、宗田政輝代表)が今年10月、砂川市内に機能訓練型デイサービス「たいよう砂川」=市内西1北4、国道12号沿い=を開設した。宗田代表は「機能回復の訓練や軽い運動を中 …

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