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〈連載〉サァ、めしの時間だ 炭鉄港めし
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あんかけやきそば

石炭の「炭」、鉄鋼・鉄道の「鉄」、港湾の「港」から名付けられた「炭鉄港」は、今も地域に残る多くの産業遺産・遺構が日本遺産に登録され、今年で5周年を迎えた。この炭鉄港を支えた主役は、各地で働いた労働者とその家族。彼らの栄養源となった食文化は、今も「炭鉄港めし」として各地で親しまれている。本紙では各地の代表的な「炭鉄港めし」をシリーズ(隔週)で紹介する。 【制作協力・炭鉄港推進協議会】

幌内炭鉱(三笠)で採掘した石炭を小樽港から本州方面に積み出すため、明治15年(1882年)に幌内鉄道(手宮―幌内間)が全線開通した。北海道で最初の鉄道で、全国でも3番目。小樽は港湾都市として一気に発展した。旧手宮鉄道施設(現・小樽市総合博物館本館)は国指定の重要文化財、線路は保存されて日本遺産「炭鉄港」の一部となっているおり、現在は散策イベントや観光にも利用されている。
そんな港で働く労働者たちや庶民の間で、身体が温まってボリュームのある料理として親しまれたのが「あんかけ焼きそば」。約70年の歴史の中で、多くの料理人や店舗が工夫を重ね、独自の進化を遂げてきた小樽のソウルフードになっている。そんなご当地グルメを通して、小樽の街をPRしようと、2012年に市民団体の「小樽あんかけ焼そば親衛隊」が発足。あんかけ焼きそばだけでなく、知られざる小樽の魅力を発掘し、広く発信している。
さて、今回取材に行ったのは小樽駅にほど近い「都通り」の一角にある中華食堂桂苑。1964年創業の老舗で、店主の澤田初さん(59)は父から店を引き継いだ2代目。「しょうゆベースの味は父の代から変わらない」と話し、野菜などの具材がたっぷり入っているのが特長だ。
実際食べてみると、焦げ目の付いた香ばしい麺にあんが絡むと絶妙の味を醸し出し、食欲をそそる逸品に。澤田さんは「あんかけ焼きそばは、多くの店が独自の味付けで提供していますので、きっと好みの味が見つかるはず。小樽に来たら、ぜひご賞味ください」と、街のPRも忘れなかった。
「あんかけやきそば」を食べるなら
【小樽】五十番菜館
小樽市稲穂2丁目10-1
TEL : 0134-32-4793

【小樽】小樽あんかけ処 とろり庵
小樽市桜5丁目7-23
TEL : 0134-54-8287

【小樽】お茶処 食事処 時代屋
小樽市入船1丁目2-28
TEL : 0134-29-0282

【小樽】支那そば 愛幸
小樽市稲穂5丁目9-2
TEL : 0134-64-5522

【小樽】中華食堂 桂苑
小樽市稲穂2丁目16-14
TEL : 0134-23-8155

【小樽】小樽麺処 龍仁
小樽市入船4丁目7-8
TEL : 0134-21-2480
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