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グリーフとは、大切な人やものなどを喪失することから生まれる、その人なりの自然な反応や状態、プロセスをさす言葉です。
このコラムでは、グリーフについて知ることで、グリーフと付き合いやすくすることを目的として、共に学んでいきたいと思います。

第23回|喪失による社会的な影響

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第23回|喪失による社会的な影響

 グリーフとは、大切な人やもの、環境などを喪失した時に起きる様々な反応をいいます。グリーフで現れる反応の中には、夜眠れないなどの身体的な影響、悲しみで何事も手につかなくなるような心理的な影響など、様々な反応、影響がありますが、今回は社会的な影響について考えてみたいと思います。

 たとえば、働いている配偶者を亡くして収入が減り、それまでと同じような生活ができなくなる場合があります。また、自分は車の運転ができないけど、家族が亡くなるまではその人が車で買い物に連れて行ってくれていた場合、移動手段が無くなって買い物に行くことが困難になる場合もあります。今の季節だと除雪などもそうでしょうか。それまでは亡くなった人が担っていた仕事が、亡くなることによって、残された家族の負担になることもあります。

 身近な人がそういった状況に置かれた時に、私たちはどのように対応したら良いでしょうか。まずはその人の話を、その人が話すままに聞くことが大切だと思います。それと同じように、実際に生じた困難、問題を解決するためのサポートを行なうことも大切なグリーフケアです。たとえば買い物に一緒に行ったり、直接、関わることができなくても、宅配サービスを紹介したりと、その人が必要なところに繋ぐこともグリーフケアになります。たとえば、除雪なども市町村によっては支援がありますが、そういった支援があることを知らないと利用を検討することもできません。あくまでも主体はグリーフを抱える本人ですから、支援の押し売りのようなことをするべきではありませんが、本人の言葉を大切に聞きながら、状況に応じて専門家や適切なサポートに繋ぐことも必要になると思います。

 次に、このような喪失による社会的な影響が、自分の身の上に起こったらと仮定して考えてみます。そうした時に、このことで困った時にはあの人に聞こう、あっちの問題ならば別のあの人に聞こうなどと、いざという時に助けを求めることができる相手を書き出してみるのも一つの方法です。日頃から困ったときのための情報を集めたり、詳しそうな人や頼りにできる人を探しておくのも良いでしょう。

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Profile

秋山 智

1984年生まれ、新十津川町光台寺(真宗大谷派)住職。葬儀などを通して、死別を繰り返すことで、グリーフについて関心を持つ。2016年にリヴオンが主催する「僧侶のためのグリーフケア連続講座」を受講。現在は僧侶の仲間と共に隔月で、地域緩和ケアセンターruyka(札幌市)にて「お別れを経験した、私たちのつどい」を開催し、喪失体験を語り合える場をつくっている。

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