グリーフとは、大切な人やものなどを喪失することから生まれる、その人なりの自然な反応や状態、プロセスをさす言葉です。
このコラムでは、グリーフについて知ることで、グリーフと付き合いやすくすることを目的として、共に学んでいきたいと思います。

第33回|デスカフェ(Death Cafe)

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第33回|デスカフェ(Death Cafe)

 デスカフェという言葉を聞いたことはありますか。2004年にスイスの社会学者バーナード・クレッタズが妻の死をきっかけに、死について気楽に語り合う場をレストランで開いたのが始まりです。その後、ヨーロッパを中心に広がり、近年は日本でも地域やインターネット上で開催されることが増えています。

 開催方法に厳密な決まりはありません。「飲み物やおやつを片手に、死についてカジュアルに語り合える場所」というのが大まかな定義です。そのため、主催者によってスタイルの違いが大きいのも特徴の一つと言えます。

 日常の中で、死について安心して語れる場所は決して多くありません。私自身もご門徒さんのお宅へお参りにうかがった際、ご自身やご家族の死についての思いを聞くことも少なからずあります。しかし、1対1の場面では話せても、家族が同席していると話しづらかったり、「他の人はどう考えるのだろう」と意見を聞きたくなることもあります。

 グリーフサポートの場としては、抱えているグリーフや喪失を語り合う「わかちあいの会」もありますが、「わかちあいの会」は参加者が喪失を経験した当事者に限定されますが、デスカフェはそうではありません。「死について考えてみたい」「いろんな人の死生観を聞いてみたい」など、必ずしも死別の話が語られるとは限りません。

 そうは言っても、デスカフェにおいても死別の辛さが語られることが少なからずあります。私も2ヶ月に1回、知人とオンラインでデスカフェを開いています。そこにはご家族や大切な存在を亡くされたことをきっかけに来られる方もおられます。死や喪失について気楽に語れる場としてデスカフェは機能していると感じます。

 デスカフェは主催者によって大きく異なると書きましたが、グリーフケアに重きをおく会や哲学的なテーマを設けた会など、多種多様です。私が主催する会では、ミニ法話の時間を設けているのが特徴。私が主催するオンラインデスカフェはこちらをご参照ください。(下記リンクを参照)道内でも少しずつ開催が増えていますが、空知ではまだ耳にしません。ご興味のある方は、お気軽にお声がけください。

■ 寺デス|https://teradeath.peatix.com

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Profile

秋山 智

1984年生まれ、新十津川町光台寺(真宗大谷派)住職。葬儀などを通して、死別を繰り返すことで、グリーフについて関心を持つ。2016年にリヴオンが主催する「僧侶のためのグリーフケア連続講座」を受講。現在は僧侶の仲間と共に隔月で、地域緩和ケアセンターruyka(札幌市)にて「お別れを経験した、私たちのつどい」を開催し、喪失体験を語り合える場をつくっている。

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